全国学校調理師連合会の総会も第 16 回目を迎えました。現在、全国で 60 名 近くの会員が多岐に渡る調理専門職の調理師として集まり、それぞれ各自の調 理技術・技能向上を図り、意欲の高揚を目指してきました。また、当会の志に賛同して頂いた法人様より賛助会員としての多大なご協力を頂いております。
新型コロナウイルスが国内で発生して 1 年以上が経ち、新たに変異ウイルス の発生もあり、その間感染拡大防止の為会の活動が殆ど行えていなく、会員の皆様には申し訳なく思っております。皆様の生活・職場におかれましても制約が有り、体調管理等日々気を使われている事と思われます。
日本政策金融公庫の令和 3 年 1 月に行った消費者動向調査(インターネット による全国の 20 歳代~70 歳代の男女 1,000 人ずつ計 2,000 人の調査)によると 「食に関する志向」の他、新型ウイルス感染症の拡大の影響による「食品購入方 法の変化」「産地応援の意識の変化」について調査が行われました。
「食に関する志向」の❛健康志向❜では令和 2 年 7 月(前回)と比べ 39.7% から41.4%に上がり、関心が高まっているのが表れています。❛簡便化志向❜も 33.6%から 37.3%に増えており、家で食事を作る又はテイクアウト等の機会が 増えた事があるのかと思われます。
❛経済性志向❜(節約)は 37.7%から 35.3% に下がり、簡便化が増える事や節約疲れによるのではと思われます。
又、コロナ 禍の影響による食品購入方法の変化では変化があったというのは前回の 25.8% から 29.6%に上がっています。購入の方法はインターネットが 34.1%と最も多 く、次いでテイクアウトの 30.6%、量販店・スーパーが 30.2%となっています。
インターネットで購入が増えた品目は「菓子」が最も多く次いで「アルコール類」 となっています。産地応援の意識については、産地の応援を「大いに気にかけて いる」と「やや気にかけている」を合わせた回答は前回の 45.2%から過半数の 56.2%に上がっています。年齢が高い人ほど意識が高く、割高でも国産を選ぶと いうのは全体で 58.9%になっています。
コロナ禍の影響により利用が増えた購 入方法は、終息後どうするか?との結果は全体では今後も続けるが 56.4%。年 代別では 40 代が 63%と最も多く、60 代のみが 47.5%と 50%をきっています。
コロナ禍の影響で仕事のあり方や経済が大きく変わりました。
本来「食べること」は生きる為に不可欠なものでありますが、人間社会では文化までにも影響を及ぼす行為である事は、改めて申すまでもございません。
子どもの成長発達途上においても食生活の影響は無視できないもので、それは 私達
大人の日常生活とも深く関係している事は言うまでもありません。
私達は、直接には学校・保育所あるいは施設で、調理作業を通して健康的な食 生活の一端を担っています。
「食」を担当する調理師がどの様な形で社会的責任 を担えば良いかしっかり認識し、この会を皆さんの協力の下一緒に発展させて いきましょう。
現在、関東地方から広島・四国地方まで全国広範囲に会員を要し、コロナ禍ではあります。
横の繋がりと縦の繋がりを密にして組織の強化を図っております。
また、研究部主催の「夏期・冬期研修会」は 2019 年度までは技術顧問の先生方や
外部の方々に講演して頂いたり、研究部自身で実習や社会見学等行って参りましたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、昨年度は見送るしかござい ませんでした。
新たな変異ウイルスも拡大しつつある中、今年度も様子を見なが ら検討していきたいと思っております。この様な状況ではございますが、引き続 き多くの会員の皆さんが参加し情報交換出来る様努めます。また、会報誌「はぐくみ」の発行・会員間の IT 活用などで、情報力の強化に努めてまいります。
昨今の厳しい社会情勢に負けない組織として、会員皆様の志をひとつにして 取り組まなければならない時期になってきた事を改めて認識し、新しい期に向かって更なるご協力のほど、宜しくお願い致します。
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